アルコール依存症克服ガイド

アルコール依存症は再発しやすい

アルコール依存症は、1カ月や2ヵ月で完治するほど単純な病気ではありません。
長い間かけて身に着いた飲酒習慣は、そう簡単には抜けないものです。

 

しかし、1週間も断酒すれば、身体の調子はだいぶ違ってくるハズ。
いままで常に感じていたであろう倦怠感も取れてきますし、
食事もしっかり摂れるようになります。
不眠症状に悩まされていた人は、睡眠もとりやすくなるでしょう。

 

さらに、身体的な変化よりも顕著なのが、精神的な変化です。
身体の調子が良くなると、自ずと精神的にも安定してきますので、
表情が変わってきます。
今までは頑なに耳を閉ざしてきた周りの人の言葉も、
素直に受け入れられるようになると思います。

 

アルコール依存症者のこのような変化は、周囲の人にも確実に伝播します。
今までアルコール依存症者に振り回され、
心の余裕を失っていた家族にも、笑顔が見られるようになるでしょう。

 

ただし、アルコール依存症には再発の可能性がつきまとっていることを
決して忘れてはいけません。
せっかく社会復帰できても、ささいなきっかけで
以前のような飲酒行動が再発してしまう例が少なくないのです。

 

始まりは、ほんの一口の飲酒。
それが、悪夢のような再発のはじまりです。

アルコール依存症の再発を防ぐために

アルコール依存症を再発させないためには、とにかく断酒を継続することです。
しかし、公私に渡って何かとストレスの多い現代社会では、
結局またアルコールに依存する生活に戻ってしまう方も多いのです。

 

アルコール依存症の再発には、以下の「HALT」に注意する必要があります。

 

@空腹(Hunger)
アルコール依存症患者の多くは、食事をろくに摂らずに
酒でエネルギーを補給しています。
したがって、空腹時になると
身体がアルコールを強く求めるようになってしまうのです。

 

このような状態を防ぐためにも、空腹は避けるようにしましょう。
(飴やチョコレートなどを常備して、
耐えがたい飲酒欲求を抑えると良いと言われています)

 

 

A怒り(Anger)
様々なストレスから飲酒行動が再発してしまいますが、怒りもその一つ。
身近な人や世の中に対して強い怒りを覚えた時、
アルコール依存症が再発するリスクが高くなります。
しかし、怒りはそう簡単に消せるものではありません。
その感情を否定するのではなく、口に出して誰かに伝え、
その感情について語り合いましょう。
そうすることで、怒りを覚える自分を客観的に見られるようになります。

 

 

B孤独(Loneliness)
“怒り”と並んで飲酒欲求につながりやすいのが、孤独感。
アルコール依存症者の多くは、
人との関係をうまく築けず孤独感を感じやすい傾向があり、
その寂しさを酒で紛らわせているようなところがあります。

 

治療後も、この孤独感に負けて
アルコール依存症が再発してしまうケースが後を絶ちません。
この場合も、“怒り”への対処法と同様に、
誰かとその感情を分かち合うことが必要です。
その誰かは、同じ悩みを持った仲間であることが理想的です。

 

断酒会やAAなどの自助グループに参加することによって、
今まで感じたことのなかった連帯感を感じることができますし、
誰かと「分かり合える」ことの充実感を覚えることもできるでしょう。

 

 

C疲労(Tiredness)
肉体的、精神的な疲労感は、飲酒欲求につながりやすいと言われています。
「疲れたから、ちょっと一杯飲んで疲れを癒すか…」
そんな気持ちで飲んで一杯が、
アルコール依存症再発のキッカケになる例も少なくありません。

 

「疲れたら酒を飲む」という行動を完全になくすのは非常に困難なこと!
疲労感を感じ始めたら、それは、
アルコール依存症再発のリスクが迫っていると認識しても良いくらいです。

 

スポーツやマッサージ、温泉、音楽鑑賞、アロマ、エステ…等、
アルコール以外に疲労や疲れを癒す方法を自分なりに見つけましょう。
断酒会で「話す」こと自体がストレス発散になる場合もあります。

 

 

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