アルコール依存症克服ガイド

「利他的従属」とは?

ダメな男に多額のお金を貢ぐなど、
周りから見ると「なんであんな自己犠牲を払って尽くすんだろう?」
と不思議に思ってしまう女性っていますよね。

 

そういう女性に限って、ものすごく美人だったり、才女だったり…。

 

なぜ彼女たちは、
自己犠牲を払ってまで男性に尽くしてしまうのでしょうか?
実はそこには、「利他的従属」という
非常に複雑な心の仕組みが潜んでいます。
rita

 

 

利他的従属とは、相手に貢いだり尽くしたりすることによって得る見返りで
自分自身の不安や孤独感を紛らわそうという心の仕組みです。
もっと簡単に言うと、相手に「貸し」を作って相手に負い目を感じさせ、
自分から離れないように(精神的な意味で)しばりつけておくのです。

 

さきほどの例で言えば、お金を与え続けている限り、
男性はその女性の元を離れていかないわけですよね?
自己犠牲を払ってでも、相手に近くに居て欲しい、
相手にしがみついていたいわけです。

 

犠牲を払っているように見えて、結局は“自分のため”。
自分の孤独感を忘れるために相手を利用しているに過ぎないのです。

 

これは、本当の愛とは言いませんよね。
ですから、お金が尽きれば男女関係も終わってしまいます。

依存性人格障害とは

利他的従属のように、人に依存することで
自分自身の心の安定を得ようとする病気を「依存性人格障害」といいます。

 

人格とは、行動面をメインとした“反応パターン”のこと。
その人の考え方、価値観、感性、意思に基づいて表れるものですから、
そう簡単には変えられません。

 

人格障害は、この“人格”に問題があるために、
社会に迷惑をかけたり、周りの人を振り回したりするわけです。
ちなみに、人格障害は次の3つに分類されます。
(参考:DSM-W)

 

●回避性・依存性・強迫性人格障害
対人関係の在り方において、自信のなさ、不安が目立つ。
自分の考えや行動に悩む。

 

●反社会性・境界性・演技性・自己愛性人格障害
情緒や感情の表れ方が適切でなかったり、劇的・過度であったりする。
感情的で衝動的、自己中心的な行動が多い。

 

●妄想性・分裂病質・分裂病型人格障害
奇妙、風変りな信念や習慣を持つ。思慮分別に乏しい。

依存性人格障害の診断基準

人格とは、その人を一目見てパッと分かるものではなく、
ひどく曖昧なものです。
ですから、その人が人格障害かどうかを見極めるには
専門的な知識とセンスが必要です。

 

ここでは、依存性人格障害の診断基準をご紹介します。

 

基本的に、「人に頼りたい」という気持ちがあっても
それを自分でコントロールできるのであれば
依存性人格障害ではありません。

 

問題は、「頼りたい」「すがりたい」という気持ちが抑えられず、
自己犠牲を払ってでも人に尽くして依存してしまうタイプです。

 

【依存性人格障害の診断基準(DSM-W-TR)】
@日常的なことを決めるにも、他人から多くの助言と保証が欲しい

 

A生活のほとんどで、他人に責任をとってもらわないと心配

 

B支持されなくなったり、認めてもらえなかったりするのが怖いので、
他人の意見にノーと言えない

 

C判断や能力に自信がないので、
自分の考えで計画を立てたり実行することが苦手

 

D他人から愛されたい、支えられたいために、嫌なことまで進んでやる
(いわゆる“自己犠牲”)

 

E身の回りのことも、自分では全くできないと思い込んでいる

 

F親しい人との関係が終わった時は、自分を支えてくれる次の人を必死に探す

 

G世話されずに放っておかれる恐怖に、非現実的にとらわれる

 

 

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